産業医って一体どんな職種なの?

最終更新日 2024年4月12日 by erum

日本の社会を活気良くしていく為には優秀な労働者の存在が欠かせなくなってきていますが、その労働者の健康と安全を守る役目を任されているのが産業医の存在になります。
産業医とは、雇われた企業の専門医師となってその企業に勤めている会社員達の健康管理を行っていくことが目的であり、皆が快適でより良いワークライフを行っていくにはどうしたら良いのかを的確にアドバイスする立場にあるのが特徴です。

もちろん、産業医と言っても病院やクリニックに勤めている医師達と能力的には異なってくるため、少しでも身体に異常が見られたりした場合には、直ぐに治療方法を提案してくれる病院に通うようにすると非常に安心できます。
かなり深刻な病気を抱えている方に対しては、しっかりと信頼性の高い病院やクリニックを紹介してもらえるので、何かしらの異常が発見された場合には速やかに病院で診察を受けて医療治療を受けることをお勧めします。

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産業医になるために必要な条件

そんな労働者の健康と安全を常に守る立場にいる素晴らしい存在の産業医ですが、一体どのようにしてその地位に就くことができるのかを詳しく紹介していくのでぜひ知っておいてください。
どんな条件を満たすことで実際に働けるようになるのかを知ることができれば、これから接する機会があったときにリスペクトする気持ちを忘れずに向き合うことができるからです。

まず、産業医になるために必要な条件としては、しっかりとした医師の免許を取得していることに加えて、的確な健康管理などを行っていけるだけの経験と知識を身に付けていることが条件になります。
さらに、厚生労働省が定めている全ての要件を満たしていなければ勤めることができないため、少しでも要件から逸脱している場合は解雇されてしまうこともあるでしょう。

気になる厚生労働省の定めた要件にはついては、労働者の健康管理などを行う際に必要な医学に関する知識を持っており、質の高い研修を受けたのちに厚生労働大臣の指定する法人が行うものを修了した者だけが資格を得られること、医師の養成などを積極的に実施している医学の正規の課程を設置している産業医科大学を卒業している者などがあります。

厚生労働大臣が指定している当該課程を履修して卒業した者であること

その他にも、厚生労働大臣が指定している当該課程を履修して卒業した者であることや、その大学が設けている実習を確実に履修している者、労働衛生コンサルタント試験に合格していてその試験の区分が保健衛生である者など様々です。
できれば学校教育法による大学において、労働衛生に関する科目を担当する教授であったり准教授の職に就いた経験があれば一番ベストなので、ある程度の実績があればスムーズに職に就くことができるようになります。

今の日本は医師の数が年々増加しているため、実際に資格を有しているからといってスムーズに就職できるような環境では無くなってきました。
特に全くの未経験者であると就職に不利になることもあるため、大手企業に勤めてバリバリ働きたいと希望している方は積極的に実績を高めていくことをお勧めします。

最近は特に女性医師の存在が圧倒的な数になってきていて、男性よりも多くの企業に派遣されることが増えてきました。
その理由には、男女平等を第一に考えた労働の仕方が新たに見直され始めていること、共働きの家庭が増えて専業主婦よりも外で働くことを希望する方が増加している点、女性でも男性と同じ給料を貰えるようになったことで独身として長く働く方が多くなってきていることなどがあります。

企業によっては手厚い保証制度が充実している

また産業の医師として働くことで得られるメリットが多数存在しており、企業によっては手厚い保証制度が充実している点が最も素晴らしい要素の一つです。
また、長く勤めて能力を上げていくことができれば、それだけで一般男性よりも高い賞与を貰えるようになるので実力があればこれほど素晴らしい職種は無いと言えます。

仕事内容や業務について詳しく説明していくと、健康診断の実施やその結果に基づいて労働者の健康を保持するための措置を行っていくこと、積極的な面接指導を行って必要だと思われる措置を実施していくことが一般的です。
そして、心理的な負担を抱え込んでいる労働者に対しては、その程度を把握するためにストレスチェックの検査を実施する場合があります。

最近は酷いストレスを抱えて精神を壊してしまう方が後を絶たない状態なので、カウンセリングの意味も込めて丁寧な対応を心掛けながら悩みを聞いてあげることで、心を軽くさせて過剰な精神不安を取り除くことが求められてきます。
医師といっても自分で治療を実施していくことはできませんが、説得力のある言葉で落ち着かせてあげることができれば特に問題は無いでしょう。

まとめ

その他にも、健康教育・健康相談・衛生教育などを施していくことが必要になるので、どうしたら健康的で快適なワークライフが送れるようになるのかを指導する力を身に付け、悩みを抱えている多くの社員達が自信を持てる環境を整えていってあげてください。